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あゝ沼山峠 ~ 連載第2回

連載第1回は ⇒ 伊南川100kmウルトラ遠足@2014.10.26

今年の大会は;
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┃申込者:361名(男253、女108)|出走者:323名|完走者:224名
┃平均年齢:男49.3歳、女48.4歳(男女とも50-59歳が最多で70名と32名)
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後からこの数字を見て、なるほどと納得しましたが、女性比率が高いなぁと感じていました。この前の湘南マラソンフルの女性率が17%なので、やはり他と比べても結構高い。また、平均年齢も超高く、何かこう… 周りの若さに気後れすることなく、ホッとするような… そんな居心地のいい大会です。

ところで、去年の申込者が410名だったので、今年は1割強の減。去年の悪天候の再来を恐れた? アプローチが遠い? とかいろいろ考えられますが、参加費が2000円上がって今年は18000円に。これもあるかも?
でも、参加賞・お土産・エイドとか総合的に見れば、横浜マラソンの15000円、湘南や京都の12000円などと比べても全然高くは感じません。

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さて、今年は完璧な快晴。前日までも雨はあまりなかったようで、山道にも気になるぬかるみはまったくなし。天候・コースコンディションはこれまで参加した大会の中でも最高の部類ではなかったかと思います。でも、寒かった。。。
去年のように低体温症が迫るような寒さとは思いませんでしたが、日陰と日向と風の吹き具合によって、カッパ来たり、袖をまくったり、手袋したりはずしたり…と、温度調節がけっこう大変でした。

それはさておき、今年は昨年の沼山峠からは少し前進したものの、当面の目標とした53kmか60kmの地点を前に、46.5km御池で断念。この先は次回、ということになりました。

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スタートから30キロの間ひたすら上り(ただ、標高は550mかせぎなので、平均斜度は2%未満と数字はなだらか)。
沢渡り.JPGそこからの6.5キロが山道の600m少々上り。それも最初の半分くらいは比較的なだらかで、後半は急登の連続。数字で見ても、前半の実績3.5km/hに対して後半は2.0km/h。それまでに30キロ走ってきている身には… きつい!
去年の悪天候や今年の膝、とか目に見える完走阻害要因とは別に、もしかしたら、根本的にこのコースは自分には無理なのではないか、と思いながらもようやく沼山峠に到着。
ほどなく次の御池46.5kmへと出発も、途中膝と相談しながら、ひとまずの目標とした53km、60kmまではさらに下り坂も続くし、無理しないということで46.5kmで終了となりました。

いやぁ、それにしても七入でいただいたトン汁、具だくさんというか、具しか見えない状態でお腹いっぱい。
大変おいしくいただいたハムやりんご、そしておにぎりやトン汁、他にもいっぱい、今年もエイドを存分に堪能させていただきました。あとは、紅葉と澄んだ空気と青空。気持ちよかったなぁ。。。

そんな大会の模様はこちらから ⇒ 伊南川100kmウルトラ遠足/10.18.大会編

ということで、今回で完結するはずだった『あゝ沼山峠』、連載は来年に続きます。ただ、沼山峠には到達してしまったので、改題しての第3回となるでしょう。来年こそ完結?

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足尾.jpg今年のメインはもう一つ、『旧国鉄足尾線の間藤~足尾本山間の廃線跡』。
正式な廃線前から使われていなかった期間も含めると、かれこれ25年もの月日が経っている割には、いい具合に廃線を感じられました。わたらせ渓谷鐵道の趣のある駅舎や古い町並みとか、昭和を感じるには十分の時間でした。
そして… そんな穏やかなひとときを乱す最も恐れていた事態が発生。ヘビとの遭遇! 確かに最初から何かイヤな予感はしていた。
目の前をチョロチョロと同じ方向に進む奴とは少し間をおいて追従。奴がちょっと止まった隙に線路の反対側から一気に抜きさり、大事には至らず。その後は、これ以上の不慮の遭遇はお互いのためにならない、ということで、こんなところで熊鈴 ё 大活躍!でした。

今回は日光をアクセスの拠点として、足尾の後はバスで日光に抜け、そこからレンタカー。もう何年ぶりになるだろう霧降高原を抜け会津へ、というコースで現地入り。ちなみに、当時の写真に残っていた「ニュー霧降牧場キャンプ場」はまだまだ健在、看板は新しくなっていたけど。

そんなこんなで、廃線とか鉄道とか興味あれば、こちらもどうぞ。(興味ないか…(笑))
あっ、余談ですが、この旅で一番驚いたのは『両毛線のドアを手であける!』、ボタンで「手動」で開けるのは経験ありますが、ボタンでもなく、本当に『手で開ける』とは!

伊南川100kmウルトラ遠足/10.17.前日編・わたらせ渓谷鐵道&廃線
伊南川100kmウルトラ遠足/10.19.翌日編・日光線&烏山線

by はせがわ


奥武蔵でお世話になっているスポーツエイドジャパンの開催大会。
大月市とタイアップし、今回が第1回の大会です。
その名の通り、山梨百名山の「扇山」から「百蔵山」へと抜けるトレイルを含む25km。扇山登山口から扇山・百蔵山を経て、百蔵山登山口までの12km程度、コースの約半分がトレイル部分です。この二つの山は大月市の「秀麗富嶽十二景」にもなっていて、山頂からの富士山の眺めが売りみたいです。

当日はいい天気。朝会場から見えていた富士山 Д ですが、こっちの到着を待ちきれなかったのか、扇山、百蔵山到着したときには頭が雲に隠れてしまっていましたが、それでも富士山の存在を十分に感じることはできました。

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会場全景.JPGさて、エントリー者462人、出走者305人で始まったこの大会、ゴールは5時間8分46秒で、堂々の最終ランナー (・_・.) 制限時間は6時間なので、5時間8分で最終ランナーというにはちょっと早すぎる? でもこれにはちょっとしたわけが…。
実は、関門が15.3kmにありました、3時間。全体の距離見合いで行くと少し早めの設定。ただ、山の中にあるので、荷物はすべて人力での設営、早めに撤収しないと大会終了に間に合わないというようなことがあるようです。(でも裏を返せば、そこまで荷物を担ぎ上げてエイドを作ってくれているわけで、ありがたいことです。)
15.3kmで3時間だと、25kmで5時間8分も妥当な数字で、要は関門での最終ランナー(グループ)がそのままゴールまで最終ランナー(最後はグループから抜け出し、一人舞台)、という単純なことでした。

ところで、今回は珍しく、というか初めてなんですが、まったく関門の意識がありませんでした。当日の大会要項をほとんど見なかったせいか、見落としていました。
それでも、何とか滑り込めたのは、できれば5時間くらいでゴールしたい ⇒ ならば、15.3kmエイドには3時間だな ⇒ そしたら、5時間は達成できなくても6時間以内での完走はほぼ大丈夫、というプロジェクト管理がよかった、ということになるでしょうか。まぁ、たまたまなんですが。。。

ちなみに、総合順位300位、男子順位260位、とすっきりした数字も何だか気持ちがいい。
最終ランナーということもあり、ゴール手前から完走証をいただくまで他のランナーの方々や関係者の方々からの「私一人だけに送られる」声援にお礼を言いながら、ゴール。その場で急遽作ったのかもしれない「敢闘賞」もいただいてしまいました。
しかし、前からいつかは最終ランナーになってみたい、と冗談半分で思ってはいたけれど、まさか本当に最終ランナーになるとはねぇ!

ちょうど、百蔵山の頂上にいたとき、先にゴールしたカントクからメールが… 『少し前にゴールしたッス。もうすぐゴールかと思いきや、折り返しのオマケがついてきます。』 このオマケが… オマケというには立派すぎる!
それにしても、カントクには、またまたずいぶんお待たせしてしまいましたした (-_-)スマン

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紅葉とふかふかのトレイル、かと思えば、一時も油断できない急峻な下山道やあえぎながらの急登、でもときおりの山々の眺めは素晴らしく、渋滞情報で耳にする「猿橋バス停」の日本三奇橋・猿橋も渡ったりで、きついけど終わってみれば、「楽しかったな、また来年も来ようかな」と思ってしまう大会でした。

膝の不安もあり、12月の鋸山はエントリーしなかったので、今年はこれでおしまい。気持ちよく終われたかな。
いやぁ、それにしても関門に引っ掛からなくてよかった… あとから冷や汗もの (゜-゜;)

大会模様は ⇒ こちら

by はせがわ

★昭和の匂い

鳥沢駅.JPG朝7時前、今回の大会会場の最寄り駅、中央線の鳥沢で電車を降りると、そこは昭和の匂いが未だ漂う懐かしさに溢れていた。普通、駅前にはコンビニくらいはありそうだが、そこには無い!なんにも無い!!

駅前から送迎バスに乗ること10分余りで会場に到着。参加者数百人と小規模なせいか、受付は極めてスムーズ。スタートも混雑無し。大会の規模と質は比例しない事を改めて実感する。

★目立たないチューブ野郎

トレランの大会ではあるが、コースの半分余りが舗装路のため、靴は通常のランニングシューズを選択。スタートしてからしばらくは舗装路を緩やかに上る。時たま民家の前を通りすぎるが、お年寄りのささやかな応援が有り難い。舗装路を走っているうちは起伏があるロードレースといったところ。
しかし、40分程走ると、山道に入り本格的な登りになるとスピードがダウン。周りのペースに合わせて歩き中心となる。抜きつ抜かれつを繰り返す中で一人のチューブ野郎を見つけ、ふと思った。今回は、チューブ野郎は目立たないと。秋で距離も比較的短かいせいかな。

★トレランは下りが命?

扇山下り.JPG上り終えると扇山山頂。そこを過ぎると急な下りが待っていた。すると、多くのランナーが坂道を猛スピード一気にかけ降りていく。自分も負けずにスピードをあげようとするが全くレベルが違い、抜かれ放題。そして転倒のオマケ付き。踏んだり蹴ったりとはこの事かと思う。

やがて扇山の下りが終わり、百蔵山への急登に。登りはキツイが、下りのように抜かれる心配がなくなり、とてもホッとする。この登りでは、さっきの下りでの追い抜き野郎を何人かは追い越したが、その時にふと考えた。トレランのコツとは、登りで力をセーブして、下りで一気に加速するのか?が、下りが苦手な自分には、そんな作戦は出来ない。そう思ううちに山頂を過ぎて再び下り始める。そして、また何人かのランナーに抜かれたが、今度はそれほど多くはなかった。下りで加速できるランナーはそれ程多くは無いということか??

★大会を締めくくる

暫くすると、待望の舗装路にたどり着く。ロードになればハンディは無いし、ゴールまではまだ5Km以上あり、下りでの追い越し野郎達を逆襲だ、と気合が入る。と言っても元々参加者が少ない大会、前を走るランナーにはたまにしか出会う事はない。
やがてゴールに近付いたと思いきや、1Km余りのオマケ付き。へばった体に堪えるが、これもトレランならではの面白さか。
ゴールの記録は2時間54分14秒。距離は25Kmだが時間的にも肉体的にもフルマラソンを走ったような感じだった。
幸運にも年代別3位に入賞でき、ありがたく表彰式に。

それから暫くマッタリしていると大会会場が騒がしくなる。スタートから約5時間、長谷川さんのゴールで大会が締めくくられたのである。

by カントク