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★幸運だったエントリー★

大阪マラソン(10/27)のエントリー開始は4月で抽選結果の発表は6月上旬。この間の5月下旬には湘南国際マラソン(11/3)のエントリーが始まる。どっちにエントリーしようかなぁ?もし湘南のエントリーができた場合、大阪の抽選結果を待たずに参加費1万円を払わなければならない。その後、もし大阪が当選しても両方は走れないし…。
そんなことを心配していたものの、湘南はネットがつながらずエントリーに失敗、その後に大阪の当選が知らされるという最も望ましい結果になった。ちなみにマラソンの抽選で当選したのは初めて。自分にも運が向いてきたような。

★本番前に★

そこから本番を迎えるまでに二つのハプニングがあった。
一つは、膝の故障。
8月に入ってから左ひざを痛めて思うような練習ができない。レントゲンでは異常がないが、膝に水がたまっているようでまとまった練習も殆どできずに本番がやってきた。レース中に痛みが出ないと良いのだけど…。
もう一つは、読売新聞から取材の依頼があったこと。
実は、エントリーの際に、大会に向けての思いを記入する欄があり、大阪に住んでいる中学時代の恩師のことを書いたらそれが記者さんの目にとまったらしい。
その記事はこちら

こんなこともあり、出場の目的は、①走りながらの大阪見物、②恩師との再会、の二つになり、記録的なことは気にならなくなった。

★スタート&トイレ休憩?★

スタートはロスが7秒と極めて順調。が、体が重くてスピードが上がらない。練習をしていないのだから当然か、と納得。
おまけに5km地点で早くも尿意が。やはり、スタート前の1時間で冷えたのか。東京マラソンで地下鉄のトイレに沈んだ教訓を生かすべく、走りながらコース近くにあるだろう仮設トイレを物色。遂にヤフードーム手前でコースから至近距離のトイレにin。その間、約1分のロスがあるも、先立つ不安から解消されたことは大きかった。

★コースは都心から下町へ★

コース上の切れ目無い沿道の応援が嬉しい。が、その光景も前半の都心部と25kmからの下町とで違う。
特に下町ではそこに暮らしているのだろう、おじちゃん、おばちゃんの飾りの無い応援に親しみがわく。自分と並走していた女性ランナーには「カワイコちゃん頑張れ!」なんて声援が飛ぶ。「カワイコちゃん」っていつの時代の言葉だっけ?ちょっと可笑しくて疲れを忘れさせてくれる。そんな沿道の景色の移り変わりを楽しみながら、あっという間に30kmに。

★無事にゴールイン★

下町の飽きない応援の中で踏ん張るも、30kmを過ぎればさすがに脚は重たくなる。35kmまでの5kmではトイレ休憩した区間以外では初めて21分をオーバー。そして、35kmを過ぎると港湾地域に入り応援も寂しくなる。身体のダメージも大きくなり、1kmごとにある次の距離表示を見つけるまでの時間が異常に長く感じられる。が、ゴール方向から聞こえてくる喧騒を頼りに、フラフラしながらも一歩一歩足を前に置く。そして最後は鈴なりの人だかりの前を駆け抜け、安堵のゴールイン。ゴール後は、沿道でも応援してくれた恩師とも再会できた。

大阪マラソンの感想は?と聞かれれば、「面白かった」の一語につきる。

by カントク


あゝ沼山峠 ~ 連載第1回

┏━ データ ━━━ (※)はWebで見つけた参考値
┃全長:100km、最高地点(※):1740m、最低地点(※):540m
┃単純標高差(※):1200m、累積標高差(※):↑3180m、↓3170m
┃制限時間:16時間、途中関門なし(エイド毎に終了時刻設定はあり)
┃申込者:410名(男 303、女 107)|出走者:341名|完走者:174名
┃平均年齢:男女とも48歳台(40歳以上出場者 76%)、最小は16歳と13歳の姉弟
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1.スタート.JPGスタートはウルトラマラソン定番の午前5時。
前日会津田島の駅に着いたときから降り始めた雨は、夜中じゅう、民宿の屋根を叩いていましたが、スタート時点では少し小降りにはなっていて、このまま止む方向か?とちょっとは期待したのですが…。






2.伊南川と紅葉.JPG 3.屏風岩.JPG
最初の30キロはじわーと登りで標高1100m弱の七入まで。進むにつれて紅葉も色深くなり、このときばかりは雨も一役買って、赤・橙・黄・緑・茶の各色が織り成すグラデーションの空間は圧巻!

4.シェッド.JPG20キロすぎくらいまでは、このようなスノー/ロックシェッドがけっこうあって、絶好の雨宿り区間。中には1キロ以上に及ぶものも。案の定、シェッド内では歩みは進まず、出るときにはちょっとした勇気が…(笑)







5.ミニ尾瀬エイド.JPG予定では、全部のエイドで写真を撮って記録として残すつもりでしたが、この1箇所だけ、という残念な結果に。。。
ただ、各エイドでいただいた物はどれも絶品で、中でも、トマト、りんご、ハムは最高~食べ出したら止まらない、爆食です!
各エイドでそうやっているもんだから、雨で若干遅れ気味の予定に拍車がかかり、徐々に大幅な遅れへと増幅。このミニ尾瀬公園のエイドに着いたときには、30分のビハインド。もちろん、それを承知で、ここでも10分くらい居させてもらいました。


6.七入スタート.JPG30キロ地点の七入(=帰りの53キロ地点、着替えを置けるところ)からは、36.5キロ沼山峠までの沼田街道、走行禁止区間の始まり。
スタートしてまもなく見たのは10℃の表示でしたが、やはり、上がるにつれ寒くなってきているのがわかります。ここは1080mくらい、500mちょっと上がってきています。





7.トレイル.JPG前半のトレイル区間が多いところでは、登ったり・下ったり・結果やっぱりそれなりに登ってる、という具合。








8.沢.JPG途中、何回か沢を渡りますが、中には水の勢いが増して橋を洗う箇所も。この写真の沢では、増水で足場の岩が水没。着地に気をつけて、橋に跳び移る。







9.急登.JPG後半の登山道は急登も多し。川のようになっている登山道を、寒い・眠い・鈍い・滑る、の四拍子そろい踏みでフラフラしながらも、とにかく着替えのところまで早く行きたいとの一心で、まさに一歩ずつ前へ。







予定に遅れること1時間、11:53に憧れの沼山峠に到着、こちらでは温かいおにぎりをいただきました。冷えた体におにぎりの温もりが効きます。
さて、ここからはロードの下り、と少し元気になって走り始めたのも束の間、ガスと強まる風で寒さもmax(おまけに、役に立っていなかったカッパがとうとう破れた)。。。 せっかく進んだ距離を沼山峠のバス停まで戻り、マイカー規制用シャトルバスのお世話になりました。

御池まで来ると、急遽出してもらえることになった救助バスを待つ人たちも多く、それまでの一人旅から開放された安心感と暖で人心地…。
10.御池.JPG 11,御池休憩所内.JPG
後から聞いて、「えっ、そんなだったの?」とびっくりしましたが、沼山峠は気温2℃とか3℃とも。もしも、登山途中フラフラしている最中にそれを聞いていたら、そこから動けなくなったかも (@_@) 後でよかった (´∇`)ホッ

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さて、連載第1回はここまで。何とか沼山峠にたどり着いた主人公のこの後の道中はいかに。来秋執筆予定の第2回に続きます。

☆最後に、今回学んだこと。
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◇カッパへの過信◇
100円ではなく、300円のカッパだから大丈夫だろうと過信してしまったのが最大の敗因。まさか雨がしみてくるとは。。。 おまけに破れた。。。
ゴアのカッパも持っていってたのだが、長袖のアンダーも着ていたし、走れば暑くなるだろうということで着用も装備もせず。これが第二の敗因。
まぁ、ゴアのカッパ着てたら、もっと先まで走れたか、というのも疑問ですが。。。

◇低体温症(もちろん外因性)◇
沼山峠に向かう山道で、眠くはなるし、足もだんだん上がりにくいしで、寒いから丸まってしゃがみこむことも何回か。後から聞いたところによると、それらは低体温症の軽度の段階とか。
12.足.JPG足が上がりにくくなったのは、滑らないように踏ん張ったり、無駄な歩みで、けっこう疲れがきたのかなと思ってたのですが、疲れと区別がつかないのが低体温症らしいです。眠気も症状のひとつで、他には幻覚も。さすがに、幻覚まではなかったような気がする。「これを登れば、そこにはパラダイスが…」というのはいつもの幻想だし。
あと、途中からぬかるみをよけるのに疲れ果て、くるぶしが隠れるくらいのぬかるみを進んだりして、沢とか、水溜りの上澄みでチョコボールのようになった靴を洗っていたのですが、それも体温を下げる一因のようです。
靴・ストッキングのままだから、そんなに冷たくは感じないんですがね。
おかけで、最後はこんなにきれいになりました →→→
低体温症なんて、そうそう経験できることではないので、これはいい経験になったと思います。

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さて、今回の旅?振り返ってみるとこんな感じでした ⇒ いつものアルバムサイトへ
ツアーパンフを作るとなると、このようになるかな?

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『ぐるっと会津・錦秋の彩 2泊3日鉄道の旅 ~ フリータイムプラン』
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Z.塔のへつり.JPG【1日目】 各出発地…東京~郡山~会津若松~湯野上温泉[△]~塔のへつり[△]~会津田島~南会津町(旧伊南村)(民宿泊)
【2日目】 終日フリータイム[●] 南会津町(民宿泊)
【3日目】 南会津町~会津田島~鬼怒川温泉~北千住…各出発地

[△] 湯野上温泉、塔のへつりでは、下車・自由観光となります。
[●] 2日目フリータイムでは、オプションで「伊南川100kmウルトラ遠足」に出場することができます。


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!(^^)! はせがわ