本日 51 人 - 昨日 63 人 - 累計 149720 人
1. スタートまで -----

 事前の情報から、スタートまでの寒さ対策が他の大会とは違う一番の悩みとのこと。それもそのはず、真冬のこの時期にスタート時刻9:10の約1時間前にスタート位置に整列し号砲を待たなければならず、この間に身体を冷やさない工夫が必要。その待ち時間対策として、腹巻をして大きいビニール袋に穴を開けて頭からかぶり、さらに100円のカッパ(上・下)を着る。さらに背中と下腹部にカイロを張る。これで待ち時間の寒さは結構しのげた。が、それでも冷えていたのだろう、スタートを前に僅かに尿意を感じてきた。これがレース終盤の撃沈につながるとは…(ちなみに、腹巻はスタート前に腹から取ってネックウォーマー代わりにし、カッパの上下は他のランナー同様スタート直後にコース横へ捨てる。)

 次に気になったのがトイレの混雑。
が、会場についた7時30分前は並ぶ必要もない状況でまず1回目。次にスタートの場所を見に行くと、そのそばの仮設トイレも待たずに2回目(7:50)。しかし、荷物を預けてスタート位置に向かう頃(8:10)には行列が長くできていたため、三度目はパスしてスタートの指定ブロックに整列する。幸いブロックは一番前のAブロック、並んだ場所は先頭から10m程度後ろだから場所的には申し分ない。

2. レース -----

◇スタート◇
 長く待たされたせいか、大勢のランナーが9:10の号砲を合図に弓から矢が放たれたようにスタート。その迫力、盛り上がりを肌で感じることができた。沿道の人の多さにも感心しながら、転倒などのトラブルもなく、大通りまで出て一安心。

◇気象条件◇
 冷え込んではいたものの日差しがあり、走っていると寒さは感じない。5kmも走らぬうちに暑くなり、ビニール袋を最初の給水所のゴミ箱に捨てる。次の給水所では背中に貼ったカイロを1枚捨て、さらに次の給水所では首に巻いた腹巻を捨て身軽になっていった。
 レース中の風はそれなりに強く、向かい風がきつい場面もあったが、ワンウェイコースが幸いしたのか、全体的には追い風に助けられた割合のほうが高かったのではないかと思う。

◇コース◇
 コースについては説明するまでもなく東京の都心部を通り抜ける。景色に変化もあり、気が紛れて良い。1kmごとの距離表示も当然ながら正確。応援の多さは他に類を見ない程で、流行なのかピンク、オレンジなどのアフロヘア姿が目立った。

◇自分の走りは…◇
 自分の走りはというと、概ね序盤は予定通りのペース。
が、中間点を過ぎた銀座通りに入ったところで、尿意が増してくるのとともに空腹感を感じる。で、最初のフードポイントから、トマトやバナナを少しずつ補給した。(ちなみにバナナは皮をむいてあり食べやすいが、トマトは走りながらだと意外と噛むのが大変。)
それで空腹感は解決するも、尿意はその後収まる気配がない。途中、仮設トイレなどを見てはどうしようかなぁ…と迷うも数秒のロスもしたくない。そう思ううちに36km付近でトイレの表示を見てついにトイレ行きを決意!が、そこのトイレとは地下鉄駅のトイレだった。係員さんに階段を示され「ゲッ!」と思うも、迷う時間ももったいなくわが身は階段を下る、気持ちも地下に向かって撃沈する。
用をたすと「いったいどれだけロスしただろうか…」と考えつつ一気に階段を駆け上がるが、失ったものは時間よりも走りのリズムと脚力だった。
コースに戻った直後にやってきたのが佃大橋の上り坂。ここで太ももの前後がはげしく痙攣を始めた。それはもう自分の脚ではなくなっていた。そこからの撃沈ぶりは、ラップタイムを見てのとおり。極限状態でのリズムの変化やちょっとした負荷のダメージの大きさを、痛いほどに味わうことになった。
 それでも、最後まで切れない沿道の応援はありがたいもので、何とかこの身をゴールまで押してくれた。
今日のレースの精神的な中間点は36kmのトイレ。そこからが本当の(?)マラソンだった。

3. レースを終えて -----

 マンモス大会なので、当日は時間の余裕をもって参加してあわてることはなかった。
 一方で冬場のレースで尿意をもよおすことはあっても実際にトイレを使ったのは今回が初めて。スタート前に冷やされることを考えると、前日の夜から水分摂取を控えめにするなどの工夫をしてもよかったと思う。無事にゴールはしたものの、正直なところ、今でも完走した気がしないのである。

★★★
 5km 00:19:14 (19:14)
10km 00:38:03 (18:49)
15km 00:57:13 (19:10)
20km 01:16:44 (19:31)
ハーフ   01:21:03
25km 01:36:23 (19:39)
30km 01:56:31 (20:08)
35km 02:17:09 (20:38)
40km 02:43:05 (25:56)
ゴール  02:53:13 (10:08)
★★★


【カントク】


▽▽▽
修善寺駅のそばをスタートし、ゴールは三嶋大社、というワンウェイのコース。だいたい北上していくので、言い換えれば、富士山に向かって走っていくようなコース ==З
距離は21.7キロ=ハーフ+600mとちょっと中途半端、参加者(エントリー数)は1600名、実際の出走者は千数百名くらいだったでしょうか。。。

▽▽▽
朝目が覚めたら、乗る予定だった始発電車の時刻。あちゃーっとは思ったが、修善寺に行ける次の電車は1時間後しかないので、あせる気持ちとは裏腹にいつになくゆったりとした朝となり、しかし、受付時間ギリギリに現地到着…着替えてトイレ行って…とバタバタしているうちに、9:02のスタートが。

この大会の最大の山場は(私の場合)、スタートから2.2キロ地点にある踏切。ここを9:17の電車通過前に渡れるかどうかがポイントで、ここで待ってしまうと関門死活問題。
踏切待ちなければ、5.5キロ関門はまずクリアできそう→そうなれば、第2・第3以降の関門もたぶん大丈夫、ということで“はじめよければ・すべてよし”の筋書きで臨む。
そんな、踏切が心配のゆっくりランナーのために、『この人たちについていけば踏切に引っかからない』という珍しいペースランナー(日大の学生さん)が走ってくれます。とにかく彼らに先行しなくちゃと少し速めのペースで進み、また、スタートロスも想定以下の1分半くらいで済んだので、9:14頃に踏切通過。ホッとしながら、ここからはいつものお楽しみモードで。
ほどなく、お役目を終えた学生さんに猛スピードで抜かれました (゜o゜)

▽▽▽
コースは、市街地というか、生活道路?を進み、途中、伊豆長岡の温泉街、川沿いの土手などを走りながら進みます。富士山をだいたい正面に見ながら、適度なアップダウンもあって、走っていて飽きない(←生意気な表現ですが(_ _))コースでした。非常に多くの、とは言えませんが、途切れることもなく地元の人が応援に出てくれていたりして、この前の「ふじかわ」でもそうだったように、そういった方々と挨拶かわしながら走れる、楽しいコースでした。
天候にも恵まれ、トイレとか何かを待つこともなく、最初から最後までとても気持ちよく走れた大会でした。

さて今回の1枚はコレ。富士山に駆け上がっていくみたいな?
富士山への架け橋.jpg

ただ1点だけ希望があるとすれば、距離表示ですかね。たぶん見落としだとは思いますが、距離表示を見たのが最初の2キロ地点と「10.85キロ・中間点」の表示だけ(←この中間点も見た時間から考えると早すぎるのでどうも怪しい…)、もうちょっとわかりやすければよかったかな。
といっても、一応、給水所(関門)の場所でだいたいの距離はわかっていたので、最初の2キロ表示だけでも踏切ランナーにとっては、ありがたかった。

▽▽▽
記録は2時間3分33秒(グロス)、ネットは2時間2分程度(計測ないので参考)と、これまでのハーフの数字を上回る自己最高記録。一応、ハーフの距離に換算してみると、グロス2時間7秒・ネット1時間58分37秒で、こっ・これはっ!苦節4年、とうとう走力があがってきたかっ!?と言うとそういうわけではなく、おそらく最初の踏切通過を何とかしなきゃいかん!という勢いの余韻が単に持続していたため。まぁ、理由はどうであれ、参考値とは言えどもハーフ相当を2時間切れたということはよかった \(^o^)/ 京都への弾みとなるか?って、そう甘くはないか…

▽▽▽
ゴール後は三島の町で鰻を…の予定だったが、鰻屋「然」としたお店が見当たらず、『みしまラーメン戦国時代』のパンフレットに誘われるままに、何となく近代的な?ラーメン屋に。
『九条ネギしおラーメン』というのがあったので、京都では幸多かれことを祈りながら、おいしくいただきました。でも、昼だったし・ひとりだったし、ビールはなしで。

話は飛んで、今回は三嶋大社、以前のよこすかシーサイドでは横須賀学院の礼拝所で着替えたり、今度の京都は平安神宮、奥熊野では世界遺産の那智大社や補陀洛山寺だったり、神様仏様お騒がせしてます…、世界遺産で着替えてごめん…、などとちょっと気が引けるせいか?それとも?歳のせいで信心深くなったのか?こういう機会にちゃんと参拝するように心がけています(苦笑)

そういうわけで、いつも大した写真はないですが、よかったら ⇒ こちらを。

日大の高校生・大学生の学生さんをはじめ、大勢のボランティアの方々、寒い中応援してくださった伊豆の皆さんに感謝 <(_ _)>

はせがわ

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今回のレポートは讃岐弁テイストで書いたのでいたるところに方言が含まれています。香川県外の人は雰囲気で読むように。特に難解な語句はお近くの香川県人にお尋ねください。
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高校時代まで過ごした我が故郷香川県で唯一行われているこの大会には前々から気になっとったんやけど、今回東京マラソンと京都マラソンに立て続けに抽選で落選して、失意のあまり勢いでエントリー。結果的には大正解やった。

レースは2月3日(日)だったんやけど前日の土曜日に仕事が入ってしもうて、6時までみっちり仕事した後、最終の飛行機で何とか高松入り、ビジネスホテルに宿泊して高松駅から丸亀駅まで電車で移動、そしてシャトルバスで競技場まで移動とタレント並み(?)のハードスケジュールやった。それでも前回の谷川真理ハーフでは不甲斐無い成績やったんで今回は自己ベスト1時間29分切りを目指して臨んだ。

会場では共にレースに出る高校の同級生らと再会し、軽くアップをしてスタートラインへ。天気快晴、ほぼ無風、半袖でも全然寒くない。これ以上ない絶好のコンディション。ただいつもとちゃうのはむっちゃ懐かしい讃岐弁での会話がそこかしこで聞こえてくるんよ。これだけでもテンション上がってくる。地元ってええわー。
スタート前はゲストの高橋尚子さんが選手を激励。まず招待選手からスタート。15分遅れて1万人の一般ランナーが一斉スタート。
スタートからしばらくは混雑するかなと思ったんやけど割と前目に並べたのと道幅も広かったんで最初の1kmを4分20秒で通過とまずまずの滑り出し。


今年で67回目を迎えるこの丸亀国際ハーフ。フラットな道が続くのでトップランナーも多くエントリーしていて過去にも多くの好記録が出ています。十分な道幅に沿道からの熱心な応援も背中を押してくれた。
基本、市街地を走るんやけど遠くを見渡すと讃岐平野が広がっていてその中にまるで日本昔話にあるような三角の形をした小さい里山が、どこかかわいげに見えて不思議な感じもしたわ。改めて故郷を見つめながら走ることに懐かしさと嬉しさを感じながら10キロを41分半で通過。おっと想定よりも随分速いがな。
15kmを過ぎたあたりはさすがにえらなってきたんやが折り返しですれ違うランナーからも応援を受けたりして何とかペースを維持。
ゴールがある競技場に入ると嬉しいことに高橋尚子さんがランナー一人ひとりにハイタッチで迎えてくれとったんで僕も高橋さんと手を合わせてラストスパートしてゴールへ。

記録はグロス1時間29分22秒、ネット1時間28分38秒で自己ベストを1分以上更新と目標達成!

大会評価 (5段階)
アクセス ☆☆☆ (丸亀駅からシャトルバス)
コース  ☆☆☆☆☆(フラットで道幅も広い)
景色   ☆☆☆☆(讃岐平野を見渡します)
運営   ☆☆☆☆☆(非常にスムーズでよかった)
エイド  ☆☆☆☆(水、スポーツドリンク)
参加賞  ☆☆☆(Tシャツ)
総合評価 ☆☆☆☆(洗練された運営でした)


◇◇◇
ここからはマラソンレポートではなくおまけのグルメレポートです。

仲間も完走し、皆で丸亀の一鶴(いっかく)という地元では有名なお店で打ち上げ。ここの骨付きの鶏肉がむっちゃうまい!実は横浜にも支店があるんでお近くの方はぜひ行っていた!
ビール片手に骨付きをかぶりついてお腹を満たした後、高松市内へ移動。僕が帰省するのを口実にプチ同窓会が深夜2時まで催された。
翌日の月曜日は(土曜出勤分の振替で休みにしてた)地元の友人とうどんツアー。「何件行くんな?」って聞いたら「5件は行くんぞ」とのこと。どうやら土日なら激混みの有名店も比較的空いとるらしい。1件目から山奥にある「谷川米穀店」普通の民家であるし、米穀店と言うからにまさに米屋なのである。米屋なのにうどんの名店という怪しさ満開の店であるがここのうどんは麺にコシと伸びがあってうまい。土日は1時間以上の行列が並ぶの名店なのである。
2軒目は「三島製麺所」。香川のうどん屋の多くは、もとは製麺所で、作ったうどんを店や学校なんかに卸すのを生業にしていたのが近所の人にも安く分けようか、じゃあ天ぷらでもつけようか、ってな感じから口コミで噂が広がったのである。この三島製麺所もまさにそんな感じで入口には看板も何もない。商売っ気ゼロの普通の民家なのである。でも出された打ち立てのうどんはホンマうまい!
結局予告通り4時間で5店巡ってお腹パンパンにして空路帰京。ハーフ走ったカロリー消費量よりも明らかに摂取量が過多になってしまったそんなレースと帰省やった。

改めて今回の丸亀国際ハーフ、67回目とあって本当に洗練されとった。コース、エイド、沿道の応援、大会運営とも申し分なく、ぜひお勧めの大会。さらに走った後にはうどん、骨付き肉、牡蠣や鯛、ハマチなどの海の幸満載の食事が楽しめる。この大会は僕の地元という贔屓目を除いてもいろんなコンテンツが詰まったおもろい大会と言えます。

文 まっつん